もうすぐ10月
ですね。そろそろ来年のことを考えなければ、ということで来年上半期のスケジュール帳用に、無印良品のA5の白いノートを買いました。月~金は1ページ一日、土日でもう1ページ、というふうに書き込んでいくと、ノート1冊で大体半年になるので、すごい使い勝手がいい。しかも資料とか全部挟んでおけるので情報の管理もたやすいし。ここ3年くらいこればっかり使ってます。

バックオフィスの人と飲んでて、「現場の人はやりたいことやって偉くなってずるい」というふうなことを言われた。そんなふうに考えるんだ…ってちょっとびっくりした。この会社にいることが「やりたいことをやってる」ってふうにはならないのかな。ならないか。総務や人事がやりたくてウチの会社入ってくる人なんていないもんね。でも、ぼくらがホントに「やりたいこと」やってるか、って言うとそれも疑問で。大体会社員がお金もらって「やりたいこと」をやるってありえるんだろうか。アーティストじゃあるまいし。

ちょっと前にパイロットの人に会って、
「何をいちばん大切に考えて仕事をしているのか」
を聞いたときに、その人はこう答えた。
「お客様を快適に、安全に、目的地までお連れすること」
ぼくらの仕事も一緒だと思うんだ。お客様を、快適に、安全に、目的地までお連れすること。違うことはぼくらのお客様には「明確な目的地」がないということで、でも必ず「潜在的な目的地」はある。それを求めてお客様はメディアに接触する。癒されたいとか、笑いたいとか、寂しさから解放されたいとか、頭よくなりたいとか。ぼくらはいつも「お客様の潜在的な目的地」はどこなのかを考えなければならないと思う。「自分が行きたい場所」や「自分が連れて行きたい場所」ではなく、「お客様が行きたい場所」へ。ぼくらはしばしばそれを間違える。うまくまとまらないけどそんな気がする。最近特に強くそう思っている。

じゃあ、「お客様」って誰なのか?ぼくはその答えをサリンジャーの「フラニーとゾーイー」の中に見つけて、ずいぶん楽になりました。もしその部分で悩んでる人がいたら、よかったら読んでみてください。

コメント

れんげ
2009年9月27日11:05

製造業にいて最終顧客が見えない仕事についていると言うのも、同じジレンマなんだろうなと思います。
さらに言えば、もう「商品によって生活を豊かにする」というレベルではなくなっている今、じゃあ自分たちは何をすればToではなくForなものを提供できるのかとか、迷うことは山ほどです。

ぱでぃ
2009年10月2日1:42

そうなんですよね、でも「買ってくれる人」は確かにいるわけで、その人のためにもベストを尽くそうとは思うのですが、そのベストを尽くす「私」はどこにいるのかとか。これまで日本企業は、特にメディアは徹底的に「私」を消して(隠して?)きたけれど、果たしてそれでいいのか、とか。たとえば「官僚が記者会見をしないのは情報公開の面からも議論を呼びそうだ」という文章が新聞に載ってたけど、主語は何?「議論を呼びそうだ」と思う主体はどうして隠蔽されなければならないの?「私は情報公開の点から問題があると思う」じゃどうしていけないの?とか。途中からずれてしまいましたが、兎に角悩みは深いです。

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