おいしいごはんを食べさせてもらうことが増えた。
そこで2つ3つ、アイデアの卵みたいな思いつきを披露すると、
相手は喜んでまた次のごはんに誘ってくれる。
そしてぼくがしゃべった思いつきを、数日後には誰かが紙にしてくれる。
ぼくはただそれにかたちだけの「直し」をいれ、右から左に動かすだけ。
ダメになるよね、これじゃあ。
ぼくの企画が最近粗いのは、誰のせいでもない。
この楽な状況にどっぷりつかってしまった自分のせいだ。

「好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ。お前のミロクがダメなのもそのせいだし、お前のバケモノがすばらしいのもそのためなのよ。いつも天井に蛇を吊して、いま私を殺したように立派な仕事をして……」      (「夜長姫と耳男」坂口安吾)


今ならまだ、間に合うかもしれない。
とりあえず、今度の締め切りに、全力を尽くそう。
         


コメント

れんげ
2009年7月29日21:44

ある方の文章に「雑用と言う仕事はない。仕事を雑にしたときに雑用が生まれるのだ」と言う意味のものがありました。
ぱでぃさん、そういうことを危惧されているのかなと・・・。
心が宿ったお仕事が出来ますように祈っています。

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