光のほうへ

2011年5月4日 日常
自分でもわからない。
たぶん、光だけ見て暮らすことも出来た。
なのに、どうして闇の方に魅かれるんだろう。
どうして。

アメリカのディズニーランドの「白雪姫」の館では、
入ってすぐ二階の窓に「白雪姫のまま母」が現れ、
観客ひとりひとりに何かをささやいて消えるという。

ほとんどの観客が気づかずに通り過ぎるこの仕掛けは、
ウオルト・ディズニーが強くこだわったアイデアだった。

まま母は何をしているのか。
彼女は、訪れる客ひとりひとりに、呪いをかけているのだ。

たぶんウオルト・ディズニーは、
闇があるから、光がより輝いて見える、ということを知っていた。

それと同じことをぼくは望んでいるんだろうか。
最後に光のほうへ行くため、敢えていま、闇の中を歩こうと?
ベアトリーチェに導かれたダンテのように?

そうじゃない気がするんだよね。

ぼくはたぶん、光より闇に、調和より混沌に魅かれている。
それは親のせいでも、誰かのせいでもなく、ぼく自身の「性」のせいだ。

認めなければ。
けれど、心のどこかで期待している。
この「闇」が、「世界」を作り変えることを。
あるいは、より「完全」なものにすることを。
ぼく自身の「世界」を。

そういえば6月に公開される「光のほうへ」は面白そうです。
見てみたい。


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