そろそろ1年振り返りモード。
毎年、年の初めに新年の抱負のようなものを持つのだけれど、ことしはいったいどんなことを考えたっけ…と思って日記を読み返したら、「何の抱負も持てない1年」だと書いてあった…。
これも全然覚えてなかったんだけど、「光の子と闇の子」の中に答えがあるような気がする、とも書いてあって。そういえばそのあとすぐこのフレーズが見つかって、ノートに書き留めたんだった。
「自己本位」。そういえば、「自己本位」って、漱石も「私の個人主義」の中で使ってた…。
考えてみれば、ことしは「他人本位」と「自己本位」の間で右往左往して、結局どこへも行けないで終わってしまった1年だった気がする。
たぶん来年は、いろんなことが大きく動く1年になる。仕事でも、プライベートでも。だから来年こそ、「自己本位」ということについて、きちんと向き合わねばならない、ということを今から覚悟しておこうと思う。来年は、もっと先に進もう。今よりずっと先に。
毎年、年の初めに新年の抱負のようなものを持つのだけれど、ことしはいったいどんなことを考えたっけ…と思って日記を読み返したら、「何の抱負も持てない1年」だと書いてあった…。
これも全然覚えてなかったんだけど、「光の子と闇の子」の中に答えがあるような気がする、とも書いてあって。そういえばそのあとすぐこのフレーズが見つかって、ノートに書き留めたんだった。
光の子らは、闇の子らの狂暴のとりことなってはならないが、闇の子らの智慧で自らを武装しなくてはならない。光の子らは、人間社会に於ける自己本位の力を道徳的に是認してはならないが、事実、そういう力のひそんでいることは、よく知っていなくてはならない。光の子らは、社会の為に、個人的にも、団体的にも、自己本位の意欲を、欺いたり、当てをはずさせたり、利用したり、抑制したりすることが出来るように、闇の子らの智慧を具備する必要がある。
「自己本位」。そういえば、「自己本位」って、漱石も「私の個人主義」の中で使ってた…。
私はそれから文芸に対する自己の立脚地を堅めるため、堅めるというより新らしく建設するために、文芸とは全く縁のない書物を読み始めました。一口でいうと、自己本位という四字をようやく考えて、その自己本位を立証するために、科学的な研究やら哲学的の思索に耽り出したのであります。今は時勢が違いますから、この辺の事は多少頭のある人にはよく解せられているはずですが、その頃は私が幼稚な上に、世間がまだそれほど進んでいなかったので、私のやり方は実際やむをえなかったのです。私はこの自己本位という言葉を自分の手に握ってから大変強くなりました。彼ら何者ぞやと気慨が出ました。今まで茫然と自失していた私に、ここに立って、この道からこう行かなければならないと指図(さしず)をしてくれたものは実にこの自我本位の四字なのであります
考えてみれば、ことしは「他人本位」と「自己本位」の間で右往左往して、結局どこへも行けないで終わってしまった1年だった気がする。
たぶん来年は、いろんなことが大きく動く1年になる。仕事でも、プライベートでも。だから来年こそ、「自己本位」ということについて、きちんと向き合わねばならない、ということを今から覚悟しておこうと思う。来年は、もっと先に進もう。今よりずっと先に。
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